日立市教育長への要望書

平成24525
                                                    
要望書
日立市教育長 中山 俊恵        
                                                                          
こどもみらいひたち

 

 

東日本大震災以降、市職員皆様の復興に向けてのご尽力に敬意を表すものです。
福島第一原子力発電所の爆発事故では、福島のみならず、広範囲に放射性物質が拡散し、今なお収束の目処がたっていません。ここ日立市でも平成23315日に最大4.15μSv/hの高い空間線量を観測し、21日の降雨により沈着しています。
私たち日立市に暮らす市民にとりましては、目に見えない放射能汚染への不安は続いています。
また茨城県内でも多数の農産物から放射性物質が検出され、食品からの内部被曝も懸念されています。放射性物質の検出数値がどんなに低くてもゼロではない以上、親としては可能な限り子供の被曝をさけるという方策をとるしかありません。
子供たちの生活環境における放射能汚染への細やかな対策を、以下の事項について対応していただけるようお願いいたします。


                                                    


【給食について】幼・保育園、小学校、中学校の給食で使用される全食材について、放射能汚染がされていない食材を使用するとともに、現在の食品測定器より精度の高いゲルマニウム半導体検出器による1ベクレル以下での測定を強く要望します。また、測定結果や、食品の産地を公開し、主食である米や小麦粉、及び放射性物質が検出され続けているキノコや牛乳や魚などは単品での測定を求めます。

【弁当持参について】つくば市などの自治体では「お弁当の持参や、牛乳の拒否を希望する保護者に対しては、その意志を尊重しています。日立市におかれましても、このように全児童に対して文書による保護者への確認および承諾をとっていただけるよう、柔軟な対応を求めます。

【外部被曝について】幼・保育園、小中学校、公園や子供たちが利用する施設の、敷地内及び通学路のきめ細やかな測定と測定結果の公表を要望します。測定には希望する保護者が立ち会えるよう配慮を求めます。また、ひたちなか市などの他市町村のように基準値以上の場所に取り急ぎロープをはるなどで立ち入り禁止にし、校庭や公園に線量マップを立てるよう求めます。

【除染について】子供たちは大人よりも放射能の影響を受けやすいことから、現在の除染の目安(0.23μSv/h以上)にとらわれることなく、砂場の入れ替えや除染作業を積極的に行うことを要望します。また汚染土の敷地内への埋設は避け、市が管理するよう求めます。

【内部被曝防止の為のスプリンクラー設置について】土壌に結びついた放射性物質が、砂埃とともに舞い上がる為、呼吸による内部被曝を防止する目的から、横浜市同様に全園庭、校庭へスプリンクラーの設置と、毎日定期的な稼働を求めます。

【屋外、課外活動について】修学旅行・遠足・校外学習などの行き先は、環境省に指定された汚染状況重点地域は避け、事前に空間線量及び土壌の汚染状況を調査し、汚染が確認された場合は従来の行き先から変更をし保護者の同意を得るなど、さらなる子供の被曝を防ぐよう要望します。また、校内における運動会や外遊びの際は、風の強い季節を避けるなど、開催時期や時間を考慮し、活動によっては屋内を利用するなどの配慮を求めます。

【プール授業について】今夏のプール授業において、プールサイド周辺の線量測定と、授業毎の水質検査を要望します。また昨年と同様、プール授業の参加可否を全児童の保護者へ確認及び承諾をとり、参加の如何によって成績が左右されないよう配慮を求めます。

【健康調査について】3月15日に濃度の高い放射性物質が茨城方面に流れてきたことから、未就学児を含む子供たちの健康調査(甲状腺検査、尿検査、ホールボディーカウンター検査など)を要望します。希望者には健康調査の公費負担を求めます。なおかつチェルノブイリ原発事故の前例から、数年後に健康被害が起こり始めていることを考慮すると、継続的な健康調査を実施するよう強く求めます。

【講演会・勉強会などについて】保護者や市民が、放射能汚染に関する講演会や勉強会を企画した際は御協力をお願い致します。また市職員皆様方の積極的な参加を希望します。
                                      以上

日立の将来を担う子供達が、安心して暮らせる環境を整えて頂けますよう、何卒お願いいたします。